まずこれを見てほしい↓
Thelonious Monk – Sonny Rollins/COMPLETE RECORDINGS [Essential Jazz Classics] pub. 2014
これは
・Thelonious Monk Quintet [Prestige] rec. 1953
・Thelonious Monk AND Sonny Rollins [Prestige] rec. 1954
・Sonny Rollins/MOVING OUT [Prestige] rec. 1954
・Thelonious Monk Quintet/BRILLIANT CORNERS [Riverside] rec. 1956
・Sonny Rollins VOL.2 [Blue Note] rec. 1957
から、MonkとRollinsの共演曲をピックアップし編集したもので、新発掘曲はない。
またおまけで、Sonny Rollins VOL.2から4曲、Rollinsが入ったBrown-Roach 5が1曲、Rollinsが入ったBud Powell 5が1曲。
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このジャケットを見ると驚きますよね。
MonkとRollinsはすぐにわかるが、よく見るとAhemd Abdul – Malik (b)、Roy Haynes (ds)までいる。おまけに壁にはポスターやらチラシがベタベタと。つまりこれは、1958年のFive Spot Caféでのライブなのだ。
当時のレギュラーJohnny Griffinが留守にする時には、Monkはエキストラ(トラ)のサックス奏者を用意してライブに臨んだ。トラはColtrane、Rouse、そしてRollinsがトラに入ることもあったのだ。トラも豪華ですね。
Coltrane、Rouseがトラを務めた時の録音はすでに発掘されているが、Rollinsとの録音はまだ出てきていない。
しかし、こんな写真見せられると期待してしまうではありませんか。Nicaさんテープあたりにないんだろうか?ワクワクしますね。
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Griffinのトラとしては、この他Sahib Shihabが呼ばれることもあったらしい。
Sahibは1947年と1951年にMonkのBlue Noteセッションに加わっているので、相性が悪かろうはずもない。これもいずれ録音が出てくるかもしれない。楽しみにしていよう。
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というわけで、Thelonious Monkの1957~58年の動きをFive Spot Liveを中心に延々見てきたわけだが、このFive Spot LiveでMonkは一躍Jazz界の大物として認知度が大幅アップした。中期Monk(ほぼRiverside時代)の総決算ともいえる。
そしてRouseも手に入れ、Columbiaに移籍し、Monkの音楽はいよいよ円熟期に入っていく。
その時期のMonkについてもいつかまとめてみたい。
しかしこのシリーズに3ヶ月もかかるとは思わなかったなあ。
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(追記)@2017/03/31
・Robin D.G. Kelley (2009) THELONIOUS MONK : THE LIFE AND TIMES OF AN AMERICAN ORIGINAL. xviii+588pp.+pls. Free Press, New York.
によれば、Monk 4にRollinsが参加したのは1958/09/17~10/01だそうな。
驚き!これだけ長い間共演していたとは・・・。ならば、1回位誰か録音してそうなもの。これはいつか録音が出てくるのが楽しみだ。
そしてMonk 4の後釜にRouseを推薦したのはRollins自身だったそうな。Rollinsの耳は正しかった。
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