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2018年2月27日火曜日

真下弘孝+大西祥平 「STEELY DAN FREE TALK」

Donald Fagenが出てきたところで、ちょうどいいので、

2017年8月18日金曜日 レコード・コレクターズ2017年9月号 特集 ドナルド・フェイゲン
2017年9月2日土曜日 THE DIG SPECIAL EDITION 「STEELY DAN」

よりも、はるか前に出ていたSteely Dan本を紹介。

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といっても、メイン・テーマはFusion~AORだが、その中でも一番力を入れているのがSteely Dan。

・真下弘孝+大西祥平+信田照之 (2001.4) 『FUSION AOR DISC GUIDE』. 237pp. 夏目書房, 東京.


ブックデザイン : 武田留美子+須田隆弘

シンコーミュージックから現在大量に出ているディスクガイド・シリーズの原型のような本だ。

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真下弘孝(1967-)という人は、この本ではじめて知った。編集者/ライター/イラストレーターということだが、これ以上よく知らない。『ドーナツの穴 食べもののかたちの秘密!?』、『不思議なかたち 食べもの編』という著書がある。

大西祥平(1971-)の方は、マンガ関係で前から知ってた。『マンガ地獄変』シリーズでよく見る名前だったが、音楽分野でもこんなマニアだったとは・・・。

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実はこの本、以前図書館で読んで知っていたんだが、売り物としてはなかなか見かけず、所有するに至らなかった。

しかし今回紹介するSteely Dan Free Talkの部分だけはコピーで持っていて、長年楽しんでいたのだった。

もっとも、それがどの本に収録されていたのか、書名を忘れていたせいもあって、たどり着くのに時間がかかってしまったが(笑)。

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本書は、全16章に分けて、AOR/Fusionの音盤を楽器別、テーマ別に紹介した本。

その中の1章がSteely Dan。

・真下弘孝+大西祥平 (2001.4) 13 STEELY DAN FREE TALK. 『FUSION AOR DISC GUIDE』所収. pp.121-168. 夏目書房, 東京.

真下、大西の二人が対談形式で、Steely Danのアルバム及びFagen、Beckerの単独アルバムを曲ごとにreviewしたもの

他の章は10ページ位のものなのに、この章だけ47ページも尺を取っている。まさに、これのために本を作ったようなものだ。

当然中身も熱い。Steely Danファンの文章として一級品だ。

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このトークの特徴は、初期のロックバンド時代にはほとんど触れず、THE ROYAL SCAM(幻想の摩天楼)(1976)以降の、Studio Work時代だけを取り上げている点。AORという視点ならそうなるでしょうね。

Reviewしている音盤は以下の通り。

121-121 13 STEELY DAN(中扉)
122-123 スタジオ・ミュージシャンを使いこなした都会の音楽集団
124-127 Steely Dan/THE ROYAL SCAM (1976)
128-132 Steely Dan/AJA (1977)
133-136 Steely Dan/GAUCHO (1980)
137-140 Donald Fagen/THE NIGHTFLY (1982)
141-144 Donald Fagen/KAMAKIRIAD (1993)
145-149 Walter Becker/11 TRACKS OF WHACK (1994)
150-153 Steely Dan/ALIVE IN AMERICA (1995)
154-158 Steely Dan/TWO AGAINST NATURE (2000)
159-167 アルバム未収録曲 その他
----------- 01 Steely Dan/Here at the Western World (1976)
----------- 02 Steely Dan/FM (1978)
----------- 03 Steely Dan/Second Arrangement (1980)
----------- 04 Donald Fagen/True Companion (1981)
----------- 05 David Sanborn/The Finer Things (1982)
----------- 06 Donald Fagen+Steve Kahn/Reflections (1984)
----------- 07 Donald Fagen/Big Noise,New York (1985)
----------- 08 Donald Fagen/Century's End (1988)
----------- 09 Donald Fagen/Shanghai Confidential (1988)
----------- THE NEW YORK ROCK AND SOUL REVUE(1991)
----------- 10 Donald Fagen/Confide in Me (1993)
----------- 11 Steely Dan/Fall of 92 (1993)
----------- 12 Steely Dan/Wet Side Story (1996)

この他、囲みコラムで

131-131 Woody Herman/CHICK, DONALD, WALTER & WOODROW (1978) → Woody HermanがChick CoreaやSteely Danなどの曲を取り上げた意欲作
168-168 ME, MYSELF & IRENE (2000) → 映画音楽であり、Steely Danカバー集

にも触れている。

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同書, pp.144-145

Steely Dan、Fagenだけじゃなくて、Walter Beckerのアルバムもちゃんと取り上げているのがエライですよね。

最初に上げた雑誌特集もいいけど、こういう気取らない雑談風での、ファンが好き勝手語る形式も楽しい。何よりも熱気を感じるのがいい。

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出版が2001年なので、当時の最新作TWO AGAINST NATUREまでだが、その後の

Steely Dan/EVERYTHING MUST GO (2003)、
MARIAN McPARTLAND'S PIANO JAZZ WITH GUEST STEELY DAN (2005)
Donald Fagen/MORPH THE CAT (2006)
Walter Becker/CIRCUS MONEY (2008)
Donald Fagen/SUNKEN CONDOS (2012)

もフォローしての増補版を読んでみたいなあ。

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せっかく盛り上がったSteely Danブームは、Becker死去とFagen来日中止で表面的には雲散霧消してしまったわけだが、評伝

・ブライアン・スウィート・著, 奥田祐士・訳 (2017.11) 『スティーリー・ダン・ストーリー リーリン・イン・ジ・イヤーズ 完全版』. 456pp. DU Books, 東京.

も出たことだし(実はまだ買ってない)、実はブームはマニアックなファンの間に潜行しているのだ。

Steely Danブーム再び!そして、Donald Fagen来日come on!

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(追記)@2018/02/27

ちなみに、上記記事でも、前回のA New Standard by Which to Measure Infamyは取り上げられておりません。誰も知らないFagenの作品の一つ。

2018年2月25日日曜日

BURROUGHS WITH MUSIC (26) DEAD CITY RADIO-その9

引き続き

William S. Burroughs/DEAD CITY RADIO [Island] release.1990


Design : Kevin A. McDonagh

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いよいよDonald Fagenの登場。とはいえ、あまりFagenらしい音楽じゃないので、期待しないように。

William S. Burroughs (vo, words), Donal Fagen (music, effects)
07. A New Standard by Which to Measure Infamy

これは新作超短編の朗読。そのbackに音楽、というより効果音をつけるのは、Steely DanのDonald Fagen。

FagenがBurroughsファンなのは、そのバンド名「Steely Dan」が、Burroughsの小説THE NAKED LUNCHから取られていることからも明らか。

しかし、Fagenの音楽には、Burroughsの影響を思わせるところはない。歌詞には、「Burroughsの影響?」とも思わせる変なのもあるが。

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Somewhere in the shadow of the Titanic disaster —still living by the inexplicable grace of God— slinks a cur in human shape, to-day the most despicable human being in all the world. In that grim midnight hour, already great in history, he found himself hemmed in by the band of heroes whose watchword and countersign rang out across the deep  — “Women and children first!”

What did he do? He scuttled to the stateroom deck, put on a woman’s skirt, a woman’s hat and a woman’s veil, and picking his crafty way back among the brave and chivalric men who guarded the rail of the doomed ship, he filched a seat in one of the lifeboats and saved his skin. 

His identity is not yet known, though it will be in good time. So foul an act as that will out like murder.

This man still lives. Surely he was born and saved to set for men a new standard by which to measure infamy and shame.

引用元:
・EOI SABIÑÁNIGO > 4. DEPARTAMENTO DE INGLÉS > Categorías > LISTEN & READ > William S. Burroughs 1914-1997 (December 5th, 2014)
http://www.eoisabi.org/?p=6046

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これは、1912年のTitanic号沈没の際に、「救命ボートには女性・子供優先」とされていたにもかかわらず、女装してボートに乗り込み助かった、とされる男の話。

調べていくと、変な話が出てきた。

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実はこの男というのは、Titanic号唯一の日本人乗客であった鉄道官僚・細野正文(1870-1939)のことらしい。

これが事実なら全く恥ずべきことであり、実際、助かってから帰国後には、彼は大きな非難を浴び、鉄道副参事から降格されるという憂き目を見ている。

しかし、これはどうもデマと誤報による情報だったらしく、その後の調査で、細野氏の名誉は回復されている。現在は、弁解を一切しなかった細野氏への賞賛の声も聞くことができる。

上記記事では、「女装」という話は一切出てこない。おそらくデマが飛び交う過程で、誰かが盛った話が混入したものと思われる。

ちなみに、細野正文はミュージシャン細野晴臣の祖父である。

参考:
・ウィキペディア > 細野正文 (最終更新 2017年9月13日 (水) 12:05)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E9%87%8E%E6%AD%A3%E6%96%87

主要文献:
・安藤健二 (2007.3)タイタニックで助かった日本人の謎. 新潮45, vol.26, no.3, pp.98-105.
→ 増補改訂再録 : (2008.5) 10 捏造された日本人差別 タイタニック生還者が美談になるまで. 『封印されたミッキーマウス 美少女ゲームから核兵器まで抹殺された12のエピソード』所収. pp.93-123. 洋泉社, 東京.
→ 再録 : (2011.10) #04捏造された日本人差別 タイタニック生還者が美談になるまで. 『ミッキーマウスはなぜ消されたか 核兵器からタイタニックまで 封印された10のエピソード』(河出文庫)所収. pp.53-81. 河出書房新社, 東京.
・石井健 (1997.10) 日本人の「汚名」手記がそそいだ 米財団分析 タイタニック号の沈没事故 「無理やりボートに乗ってきた」 生還の細野正文さん. 産経新聞, 1997年10月29日夕刊.
・細野正文・著, 細野日出男・談, サンデー毎日編集部・編著 (1980.9) 全公開 ただ一人の日本人乗客の遭難手記 ボートニハ婦人連ヲ最優先ス、男子乗ラントスルモ、船員之ヲ拒ミ短銃ヲ擬ス (大特集 永遠のロマンと悲劇 タイタニック号). サンデー毎日, 1980年9月14日号, pp.30-34.

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ずいぶん寄り道してしまったが、Fagenがつける効果音は、そのストーリーに沿ったもの。

「グー」という船のエンジンの重低音、「ふぉー」という汽笛の音、「ギッ、ギッ」というボートのオールの音、悲鳴。Fagenらしからぬ音楽だ。最後に短いpianoのフレーズ。

まるでSF映画のsoundtrack。

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これ、Donald Fagenのdicographyでも無視されている。先日の

レコード・コレクターズ2017年9月号 特集 ドナルド・フェイゲン

でも取り上げられていなかった。「無視」と言うよりは、ほとんど誰も知らないのだな、きっと。

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(追記)@2018/02/25

・ウィリアム・バロウズ・著, 山形浩生・訳 (1998.5) 『夢の書 わが教育』. 235pp. 河出書房新社, 東京.
← 英語原版 : William S. Burroughs (1995) MY EDUCATION : A BOOK OF DREAMS. 193pp. Viking, NYC.


装幀 : 岩瀬聡

のp.15に、タイタニック号の沈没について、以下の様な記述があった。

でもイタリア人のスチュワードは女装して、最初の救命ボートにこそこそ潜り込んだ。

どうやら、Burroughsが語っていたのはこの人物のことで、細野正文氏のことではなかったようだ。

しかし、この手の話は安藤氏の著作を見てもわかるように、噂の伝播過程でどんどん混同されるものなので、機会あるごとにはっきり区別しておきたいところだ。

2017年9月4日月曜日

追悼 Walter Becker

前回

> 大丈夫かな、Becker。本書にある2016年のステージの写真でも、太りに太って真っ赤な顔してた。高血圧が心配。もう67歳だしなあ。

なんて書いたら、ほんとに亡くなってしまいました・・・。残念。Steely Danとして、あと何枚か作ってほしかった・・・。

ご冥福をお祈りいたします。

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今日は、Beckerのソロ作品

Walter Becker/11 TRACKS OF WHACK [Giant] pub.1994


Art Direction : Mick Haggerty

を聴こう。Steely DanやFagenの諸作に比べると、あまり聴いてない作品だけど・・・。

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ProduceはBeckerとFagenだ。FagenのKAMAKIRIADをBeckerがProduceした返礼といえようか。この2枚を合わせて、Steely Dan再結成の序曲となる。

このアルバムから、Steely Dan復活後のライブ盤ALIVE IN AMERICAでは、Beckerのソロ曲Book of Liarsが披露されている。

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・NME JAPAN > NEWS > 2017.9.4 月曜日 スティーリー・ダンのウォルター・ベッカーが逝去。ドナルド・フェイゲンの追悼文の全文訳を掲載
http://nme-jp.com/news/42816/

Fegenの追悼文は淡々としているようだけど、悲しみは充分伝わってくる。本当に親しい友人が亡くなった時は、こんなもんだ。

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Fagenがソロ作THE NIGHTFLYを出した時、「Steely Dan時代のテイストとそのまま」と感じた人が多かったようで、「BeckerはSteely Danで一体何やってたんだ?」という人までいた。

確かにSteely Danというバンドは、Fagenの才能が占める割合が高かったのは事実だが、じっくり聴いてみるとやはりBeckerが関わらないFagenソロ作とSteely Danは微妙に違う。

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Beckerが関わっていないTHE NIGHTFLYやMORPH THE CATは、もちろんSteely Danと非常に近い(ほぼそのもの)テイストなのは間違いないんだが、ややパンチが足りない、と言えないこともない。聞き流すと、わりにすんなり流れて行ってしまう。

それが、Beckerが関わったKAMAKIRIADや復活Steely Danの3作では、メリハリのきいたサウンドになっている。

Beckerと組まなかったら、メロディとハーモニーの人であるFagenは、Rockではなく、映画音楽方面に行っていたかもしれない。Stringsなんか使ったやつ・・・。

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何度も紹介している

MARIAN McPARTLAND'S PIANO JAZZ WITH GUEST STEELY DAN [Concord / The Jazz Alliance] rec.2002, pub.2005

では、Fagen (p,vo)+Becker (g)+b+dsという編成だった。このようなミニマム編成では、「録音芸術」とも称されるSteely Danの音楽を再現するのはなかなか難しかったのだが、それがBeckerのg-soloになると、がぜんSteely Danの音楽が聞こえてくるのだ。

そこではじめてBeckerの重要性に気づいたのだが、それ以降は上で書いたように、Steely DanでのBeckerの役割がだいぶわかるようになったのだった。

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Donald Fagen/KAMAKIRIAD [WEA International/Reprise] pub.1993


Design : Carol Bobolts+Red Herring

Steely Dan/Donald Fagenの諸作の中では、THE NIGHTFLYを別格として、その次によく聴くのはこのアルバムだ(そういう人は珍しいかも・・・)。Beckerの色もよく出ている名盤だと思う。

ここから、BeckerとFagen共作の名曲Snowboundを聴いてほしい。Fagen一人では作り得ない世界だと思う。

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まさに名コンビでした。あらためてご冥福をお祈りします。

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(追記)@2017/09/09

本家blog stod phyogs に

stod phyogs > 2017年9月9日土曜日 故Walter BeckerとHawaiiのチベット仏教

というのを書きました。

これは Walter Becker/11 TRACKS OF WHACK の3曲め、Surf and/or Die に出てくるチベット仏教の読経について書いたものです。こちらもどうぞ。

2017年9月2日土曜日

THE DIG SPECIAL EDITION 「STEELY DAN」

また出たよ。今度はSteely Danの総集編だ。

・大山哲司・編 (2017.9) 『STEELY DAN』(SHINKO MUSIC MOOK : THE DIG Special Edition). 223pp. シンコーミュージック・エンタテイメント, 東京.


デザイン : 村松丈彦

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今度来るのはDonald Fagen単独なんだが、どうしてSteely Danの特集なんだろう?

もしかすると、本書の企画段階では「Walter Beckerも来る?」という噂があったのかもしれない。「じゃ実質Steely Danじゃん」ってことで「Steely Dan総集編」としてバクチを打ったのかもしれない。

事実、本書によると、2017/07/29には、NYCでSteely Danのステージがあったのだ。残念ながらWalter Beckerは病欠。

大丈夫かな、Becker。本書にある2016年のステージの写真でも、太りに太って真っ赤な顔してた。高血圧が心配。もう67歳だしなあ。

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はい、詳細目次。

DF=Donald Fagen、WB=Walter Becker、SD=Steely Dan。

001-001 表紙
002-002 広告 JVCケンウッド
003-003 グラビア(SD 1974)
004-005 目次
006-016 グラビア(SD+DF+WB 1972~2017)

017-035 大山哲司/スティーリー・ダン・ヒストリー①:1972-1980 二人が紡いできたサウンドは半世紀を経てもなお色褪せない
036-0036 グラビア(DF+WB 1975)

037-041 DF+WB・談, トビー・ゴールドスタイン・インタヴュー/ステージにレコーディングにと意欲満々、31歳フェイゲン&29歳ベッカー同席インタビュー(再録インタビュー:『ジャム』1979年6月号より)

042-042 グラビア(DF+WB 1994?)
043-043 広瀬融/一つの身体、二つの頭脳 フェイゲン/ベッカー、個別インタヴュー
044-044 グラビア(WB 1994?)
045-051 WB・談, 広瀬融・インタヴュー, 仲村美夏・通訳/ウォルター・インタヴュー 80年から93年までは、成長するために必要な時間だったんだ(再録インタヴュー:『ディグ』No.5 1995年2/3月号)
052-052 グラビア(DF 1994?)
053-059 DF・談, 広瀬融・インタヴュー, 川原真理子・通訳/ドナルド・フェイゲン・インタヴュー 録音していなかっただけで、曲は一緒に書いていたんだ(再録インタヴュー:『ディグ』No.5 1995年2/3月号)
060-064 広告 シンコーミュージック・エンタテイメント

065-083 Steely Dan original album discography
(066-067 石井達也/Can't Buy A Thrill)
(068-069 石井達也/Countdown To Ecstasy)
(070-071 石井達也/Pretzel Logic)
(072-073 石井達也/Katy Lied)
(074-075 石井達也/The Royal Scam)
(076-077 石井達也/Aja)
(078-079 石井達也/Gaucho)
(080-083 広瀬融/Ctizen Steely Dan 1972-1980)

084-085 大山哲司/スティーリー・ダンを作った男、ゲイリー・カッツが語る スティーリー・ダンの真実
086-095 ゲイリー・カッツ・談, 藤井美保・インタヴュー/ゲイリー・カッツ最新インタヴュー(2017年7月) 彼らと作ったすべての作品が今でもいい音であることを誇りに思ってる
096-099 祐天寺浩美/スティーリー・ダンと仲間たち スティーリー・ダンを支えたベーシスト
100-103 小宮勝昭/スティーリー・ダンと仲間たち スティーリー・ダンを支えたドラマー
104-111大山哲司/スティーリー・ダンと仲間たち その他のプレイヤー

112-114 北川照明/レコーディング・エンジニアがサウンドの秘密に迫る 『彩(エイジャ)』はなぜ音が良いのか
115-121 大山哲司・取材+文, 井上鑑+北川照明+高田三郎・談/スティーリー・ダンをどのメディアで聴く?
122-129 斉藤修/独特のサウンドの秘密をアナライズ スティーリー・ダンの作り方
130-133 斉藤修/アコースティック・ピアノ、エレピ、オルガン・・・・・・ フェイゲンに愛された楽器たち
134-139 成瀬正樹/プレイ・スタイルと使用機材を徹底チェック ウォルター・ベッカーのギター・ワールド
140-143 川原真理子/難解と言われる歌詞の楽しみ方 スティーリー・ダンの歌詞の世界

144-150 大山哲司/スティーリー・ダン・ヒストリー②:1993-PRESENT 休業期のソロ作制作を経て、ライブ・バンドとしての大復活!
151-151 グラビア(DF 2016)
152-153 広瀬融/Alive In America
154-155 広瀬融/Two Against Nature
156-157 広瀬融/Everything Must Go
158-161 大山哲司/スティーリー・ダンのオリジナル・アルバム未収録音源
162-162 グラビア(DF+WB 1999?)
163-167 DF+WB・談, 佐藤英輔・インタヴュー, 村上ひさし・通訳/ポップ・ミュージックの摂理に立ち向かう二人 『トゥ・アゲインスト・ネイチャー』完成(再録インタヴュー:『ザ・ディグNo.20』2000年春号より)
168-168 グラビア(DF+WB 2000)
169-173 バーニー・ホスキンス・文, 田村亜紀・翻訳/若さ故のナルシシズムを捨て、立ちふさがる壁を乗り越えて来た(再録インタビュー:『ザ・ディグNo.20』2000年春号より)

174-175 大山哲司/コラム1 『ナイトフライ』ジャケに写るレコードは
176-177 高田三郎/コラム2 ドナルド・フェイゲンは歌が上手いのか?
178-179 大山哲司/コラム3 四人目のスティーリー・ダン、ロジャー・ニコルズ
180-181 大山哲司/コラム4 度重なるレコーディング時のトラブル
182-184 小林雅明/コラム5 スティーリー・ダンはサンプリングに厳しい?
185-185 広告 シンコーミュージック・エンタテイメント

186-186 グラビア(DF unknown year)
187-191 佐藤英輔/ソロ・アーティストとしてのドナルド・フェイゲン ぱっと見、気難しそうな偏屈親父。だが、音楽に真摯な姿勢は、作品から溢れ出す
192-193 佐藤英輔/The Nightfly
194-195 佐藤英輔/Kamakiriad
196-197 佐藤英輔/Morph The Cat
198-199 佐藤英輔/Sunken Condos
200-201 武田昭彦/ドナルド・フェイゲンのオリジナル・アルバム未収録音源
202-207 クジヒロコ・談, 大山哲司・インタヴュー/クジヒロコ 同じ"鍵盤弾き"目線で聴くフェイゲンとその音楽

208-208 グラビア(WB unknown year)
209-211 武田昭彦/ソロ・アーティストとしてのウォルター・ベッカー 全体を見渡す立場から、自分が主人公へ。演奏だけでなく、ソロでは歌も。
212-213 武田昭彦/11 Tracks Of Whack
214-215 武田昭彦/Circus Money

216-221 大山哲司/ライブ・バンドとしてのスティーリー・ダン 仕事場はスタジオからステージへ
222-223 スティーリー・ダン/ドナルド・フェイゲン/ウォルター・ベッカー オリジナル・アルバル参加ミュージシャン一覧

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全体にロック畑からの視点で構成されている。

前回紹介したレコード・コレクターズのフェイゲン特集が、ブラック・ミュージック(Jazz+R&B)やリスナー視点を強く感じる内容だったのとはかなり印象が違う。自分はレココレのほうが肌に合うかな。

私は初期Steely Danをあまり聴いていないし、知識もないので、そのあたりの記事が充実しているのが助かった。

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いろんな時代でのインタビュー再録が多いのが特色。この二人、すごくおもしろいな、毎度ながら。

ただし、やっぱりロック畑からの切り口が多く、

2016年5月3日火曜日 音盤テルトン(12) Marian McPartland's PIANO JAZZ : STEELY DAN

のように、二人のJazz~R&Bルーツに迫る形になっていないのが物足りなかった。

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そういえばこの

MARIAN McPARTLAND'S PIANO JAZZ WITH GUEST STEELY DAN [Concord / The Jazz Alliance] rec.2002, pub.2005

が全く取り上げられていないのも不思議。Steely Dan名義なのに。

Jazzアルバムという扱いなので、このMookの編者・著者の視界に、そもそも入っていないのかもしれない。

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このMook、たぶん発行部数かなり少ないぞ。大きな本屋でも1冊しかなかった。

本屋に急げ!あるいは、本屋よりもCDショップのほうが遭遇率が高いかもしれない。

まあ増刷されるような気はするけど、早めに入手するに越したことはない。

2017年8月18日金曜日

レコード・コレクターズ2017年9月号 特集 ドナルド・フェイゲン

2017年9月、Donald Fagenが単独で来日するのを記念して、レコード・コレクターズが特集。


表紙デザイン : 菅谷晋一(epok corp.)

うっすら光沢をかけて「Donald Fagen  The Nightfly」と入っているのだが、かすかに見えるかな?いいデザインです。

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特集の収録記事をリストアップしておこう。

37-94 特集 ドナルド・フェイゲン

(1) 38-43 真保安一郎・著+提供, 目黒研+吉田一廣・提供/『ナイトフライ』関連のアルバム/シングル
(2) 44-45 近藤正義/フェイゲンがニュー・バンドを従えヘッドライナーとして来日 Blue Noteジャズフェスティバルin JAPAN 2017
(3) 46-54 冨田恵一・談, 池上尚志・聞き手/冨田恵一(冨田ラボ)インタビュー 『ナイトフライ』には、80年代の音楽からさらに先に行ったような質感も感じられましたね
(4) 55-55 立川芳雄/『ヒップの極意』 自伝であると同時に音楽批評でもあるフェイゲンによるエッセイ集
(5) 56-59 サエキけんぞう/『ナイトフライ』考察 82年というテクノロジー変貌期を基点に"過去"と"未来"を包摂した高品質音楽
(6) 60-65 宮子和眞/ジャズやR&Bへの愛を独自に昇華する当代きっての録音芸術家 80年代スティーリー・ダン休止以降のソロ時代のキャリアを概観する
(7) 66-66 宮子和眞/デュークス・オブ・セプテンバー マイケル・マクドナルド、ボズ・スキャッグスとの超豪華ユニットによる貴重なライブ
(8) 67-79 Donald Fagen全曲ガイド
(68-73 松永良平/ナイトフライ)
(74-75 青山陽一/カマキリアド)
(76-77 青山陽一/モーフ・ザ・キャット)
(78-79 青山陽一/サンケン・コンドン)
(9) 80-83 目黒研/『チープ・クリスマス : ドナルド・フェイゲン・コンプリート』 ソロ音源をまとめた5枚組アンソロジーを、オリジナル・アルバム未収録音源を中心に解説
(10) 84-85 小山哲人/"レスター・ザ・ナイトフライ"のターンテーブル スタイリッシュなジャケットに込められた50年代とレコード文化への実直なオマージュ
(11) 86-94 佐藤英輔/参加ミュージシャン名鑑 近年も興味深いキャリアを持つ人が多いバックのメンバー

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中でも、いまさらAORの超名作THE NIGHTFLYに注目しているのが特長。まあ超超超名作だから、充分ありです。

私もリアルタイムでTHE NIGHTFLYに直撃を食らった世代で、これからFagen~Steely Danに入っていったのだった。

Donald Fagen/THE NIGHTFLY [Warner Bros.] pub.1982


Art Direction : George Deimerico

01. I.G.Y.
02. Green Dolphin Street
03. Ruby Baby
04. Maxine
05. New Frontier
06. The Nightfly
07. The Goodbye Look
08. Walk between Raindrops

はじめてUSAに行った時、Miami Seaquariumに行った。そこで見たシャチのショーが始まるまでにBGMで08がかかっていて、「おお!今USAにいるんだ」とえらい感動したのが忘れられない。

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・冨田恵一 (2014.8) 『ナイトフライ 録音芸術の作法と鑑賞法』. 291pp. ディスクユニオン/DU BOOKS, 東京.

は読んでいなかったのだが、富田氏のインタビュー(3)を読んで驚いたよ。THE NIGHTFLYのドラムが全編サンプラーだったということ。1982年ですよ。

Fagenは、とにかくきっちりした曲を作る人なのだが、正確無比なstudio musisianのリズムでさえ、その「揺れ」が許せず、ついにサンプラーでドラム・パターンを作ってしまった、というのだ。

プロでさえ長年気づかなかったのだから、私のようなシロートが気づくはずもない。ほんとビックリ。

すごくおもしろいインタビュー。

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(10)は、オーディオ・マニアが分析する「THE NIGHTFLY」ジャケット・デザイン・コンセプト。

あのターンテーブルが、放送局向け16" LP用のものだなんて、はじめて気づいた。確かに12" LPより大きい!

またそのアームはSP用のものらしく、それじゃLPはかけられない。結局のところ、あのセットは実物ではなく作り物(もしかすると写真合成)なんだって。いやあ、おもしろい。

手前のアナログ・ディスクは、

SONNY ROLLINS AND THE CONTEMPORARY LEADERS [Contemporary] rec.1958

のジャケット、というのは誰でもすぐにわかるのだが、ところが!ターンテーブルに乗っているLPのレーベルは、Riversideの黒ラベルではないか!

指摘されるまで気づきませんでした。恐るべし、オーディオ・マニア。

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Fagenの来日公演といっても、おもしろいんだろうか?

(6)で「録音芸術家」と呼ばれているように、この人はライブよりもアルバム制作で実力を発揮する人なのは、誰しも認めることだろう。

2016年5月3日火曜日 音盤テルトン(12) Marian McPartland's PIANO JAZZ : STEELY DAN

で書いたとおり、オーバーダブで声を重ねないFagenの歌を聞くのは結構つらい。一発勝負のライブ向きの人じゃない。

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また、仮に完璧なバンドメンバーを引き連れて来て、アルバムの曲がそのまま再現されているとして、それがおもしろいだろうか?

どうもその辺は、ジャズ・ファンの習性か、あまり興味が持てないところだ。

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ソロ最新作の

Donald Fagen/SUNKEN CONDOS [WEA/Reprise] pub.2012

では、あまりカッチリ作り込まず、結構ルーズな作りの曲になっていて、それまでのSteely Dan~Fagen作品とは根本的に作り方が違う。

違和感ありすぎて、あまり聴かないアルバムだ。Fagenもついに年取ったか・・・という感想。

来日公演では、おそらくこれに近いものになると推測されるが、どうなんだ、コレ。なんかあんまり楽しみじゃない・・・。

まあ、Fagenバンドが出演するBlue Noteジャズフェスティバル in JAPAN 2017は、チケットが11000~24000円と、私のお財布ではついていけない金額なんで、どっちにしろ行けませんけどね。

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・ドナルド・フェイゲン・著, 奥田祐士・訳 (2014.7) 『ヒップの極意』. 260pp. ディスクユニオン/DU BOOKS, 東京.
← 英語原版 : Donald Fagen (2013) EMINENT HIPSTERS. Viking Penguin, USA.


デザイン : 小野英作

こっちは読んだ。Fagenの初エッセイ集。

前半は、生い立ちを交えながらの音楽遍歴を語る。すごくおもしろい。デビュー前夜、大学でWalter Beckerとつるみながらの音楽活動事始めが、なかなか楽しい。青春だねえ。

後半は、最近のFagenの半分娯楽のプロジェクトDukes of Septemberによる全米ツアー旅日記。まあ、愚痴と皮肉だらけだね、このオヤジ(笑)。

思った通りの偏屈オヤジだったよ。いいぞ、Fagen!

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とにかく、今回のレコード・コレクターズの特集は名作なので、ぜひお買い逃しなきよう。

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(追記)@2017/09/14

なんと、Donald Fagen急病(たぶん精神的なものでしょ)で来日中止。

・Blue Note Jazz Festival in Japan > Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2017 (9.23 sat., 9.24 sun.) 開催中止のお知らせ(as of 2017/09/14)
http://bluenotejazzfestival.jp/

Fagenくらいになると、一人欠席でイベント全体を吹っ飛ばすくらい威力があるんだなあ。Jazz musisianでは、Miles以降そんな人はもういない。

しかし、これだけ盛り上がった上での中止、業界関係者は頭痛いだろうな。

2016年5月3日火曜日

音盤テルトン(12) Marian McPartland's PIANO JAZZ : STEELY DAN

本エントリーは
stod phyogs 2016年5月3日火曜日 音盤テルトン(12) Marian McPartland's PIANO JAZZ : STEELY DAN
からの移籍です。日付は初出と同じです。

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こんなのあるの知らなかったぞ。

Marian McPartland's PIANO JAZZ with Guest Steely Dan [Concord / The Jazz Alliance] 2005


















2002/07/23, Unknown, CA?(Radio Broadcast by National Public Radio)
Marian McPartland (p), Donald Fagen (p,vo), Walter Becker (g), Jay Leonhart (b), Keith Carlock (ds)

01. Conversation
02. Limbo Jazz
03. Conversation
04. Josie
05. Conversation
06. Mood Indigo
07. Conversation
08. Star Eyes (MM solo)
09. Conversation
10. Hesitation Blues
11. Conversation
12. Things Ain't What They Used to Be
13. Conversation
14. Chain Lightning
15. Conversation
16. Black Friday

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Jazz Pianist Marian McPartlandがホステスをつとめ、様々なミュージシャンを招き、トークと演奏を交互に送るラジオ番組のCD化。

Bill Evansとのものは昔から有名で、早くから商品として出回っていましたが、それが1978年の録音。

Steely Danとのものは2002年ですから、ずいぶん長寿番組なんですね。「徹子の部屋」と称されるのも納得。

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Steely Danと言っても、AJA(1977)の頃からもうDonald FagenとWalter Becker二人のユニットになっているので、この番組でもゲストはこの二人。

Steely Danは、GAUCHO(1980)からALIVE IN AMERICA(1995)まで長いブランクがある。その間Donald Fagenはソロで超・超・超名作THE NIGHTFLY(1982)を発表。

THE NIGHTFLYがあまりに売れちゃったせいでFagenは全然仕事しなくなり、ソロとしてもKAMAKIRIAD(1993)まで長いブランクとなる。ここで二人は再会。そしてSteely Danの再結成につながります。

2002年というと、TWO AGAINST NATURE(2000)とEVERYTHING MUST GO(2003)の間。特にアルバムのプロモーションというわけではなさそう。ミュージシャンのくせに、あまり人前に出たがらない偏屈王Donald Fagenがどうしたんだろう。

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なお、Keith Carlockは、Steely DanやDonald Fagenの近作ではお馴染みの、お気に入りドラマー。

ベーシストJay LeonhartはJazz畑の人。やはりSteely Danの近作で名前をよく見る、トランペッターMichael Leonhart、ヴォーカリストCarolyne Leonhartの父親。Fagenの近作SUNKEN CONDOS(2012)に参加もしている。

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まずは二人の青春時代の音楽遍歴からトークが始まる。The Nightflyでおなじみ架空のFM局WJAZのモデルとなったFM局WEVDが出てくるのに感動。二人ともWEVDでJazzを聴きまくっていたそうな。(修正@2016/05/05)

というわけで、Steely Danの演奏は7曲ですが、Ellington Tunesが3曲もあります。おもしろい。Fagenの編曲の原点はやっぱりDuke Ellingtonであったか。

McPartlandへのリクエスト・コーナーでもStar Eyesをリクエストする二人。Jazz好きだねえ。

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Steely Danのレパートリーは3曲。AJA(1977)からJosie、KATY LIED(1975)からChain LightningとBlack Friday。

Fagenのピアノと歌、Beckerのギターという骨組みだけでSteely Danの音楽を再現するのは難しいね。

こういうライブだとFagenは声が出ないのがバレバレになるし、ホーン・アンサンブルやコーラス抜きで聴き通すのはなかなか厳しい。味のある声なんだけどね。

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ところが、Walter Beckerのギター・ソロになると、途端にSteely Danの音になるのがおもしろい。「おお、待ってたのはコレ、コレ!」と声を上げそうになった。

Steely Danというと、その95%くらいがDonald Fagenの音楽と思っていたのだが、これを聞くとWalter BeckerいてこそのSteely Danであることがようやくわかった(特に初期)。

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なかなかおもしろいCDでした。

なお、私が入手したのは輸入盤。日本盤にはトークの日本語訳がついているそうなので、トークの内容を詳しく知りたい人は、そっちを入手するのがお得。

トークの全容を理解できなくとも、飛ばしたりせずに本当にラジオを聞き流す感じにしておくのもなかなかいいですよ。

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そういえば、Donald Fagenの自伝

・ドナルド・フェイゲン・著, 奥田祐士・訳 (2014.6) 『ヒップの極意 EMINENT HIPSTERS』. 264pp. DU Books, 東京.
← 英語原版 : Donald Fagen (2013.10) EMINENT HIPSTERS. 176pp. Viking, New York.

というのも出てるんだった。これも読まなくちゃな。

それにしても最近の音楽書では、ディスク・ユニオンとP-VINEがいい仕事してる。

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(追記1)@2016/05/03

このblogはGoogleのblogを使っているんだけど、記事をuploadすると、間髪置かずGoogleのbotちゃんが回ってきて、拾って行ってくれます。Google検索でも比較的上位に置いてくれるので、ありがたい。

15分後には記事も画像もGoogle検索で引っかかってくるんですが、見たところジャケ写は自分のヤツの色合いが一番よく出てる。うれしい。ちょっと曲がっちゃったけど。

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(追記2)@2016/05/05

FM局WJAZのモデルWEVDについて補足し修正。

参考:

・SFGATE > ENTERTAINMENT > RADIO WAVES > Ben Fong-Torres/Donald Fagen's steely love of jazz radio (Published 5:20 pm, Thursday, January 2, 2014)
http://www.sfgate.com/entertainment/radiowaves/article/Donald-Fagen-s-steely-love-of-jazz-radio-5109630.php
・Wikipedia (English) > WSKQ-FM (This page was last modified on 30 April 2016, at 00:35.)
https://en.wikipedia.org/wiki/WSKQ-FM