★Twitter 2021/01/25より転載+加筆修正★
一通り Les Baxter を聴いてみて、「これは子供のころから聞き覚えあるな」と思った。
Les Baxter の手法は映画音楽の手法だ。重厚な男女 chorus、象を模した tb/frh、鳥・小動物を模した fl/piccolo など。映画音楽の方でも Baxter Music の真似が相当はやったと思われる。
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その中で、「ああ、あれ Exotica だったのか!」と気づいたのが、
冨田勲 / ジャングル大帝のテーマ (1965)
ジャングル大帝(1965)
Conga を使っているところ ( すでに Latin Jazz の雰囲気は希薄だが )。重厚な chorus。象を模した tb/frh。鳥や小動物を模した fl/piccolo。まさに Exotica ではないか。Africa がテーマなんだが、African Music 皆無のところで決定的。
歌詞あり version もあるが、なし version の方が好き。
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しかし Exotica だからと言って「ジャングル大帝のテーマ」の素晴らしさが損なわれることはない。雄大で素晴らしい音楽である。
もちろんタイトルバックのアニメも素晴らしい。虫プロ、気合入りまくりです。Flamingo 乱舞、象、カバ、小動物群の移動など、当時のアニメ技術の最先端だ。
手塚治虫も冨田勲も Africa に行ったことすらないのだから、アニメ・音楽とも Exotica そのもの。
子供の頃こういう作品に触れておいてよかった。海外の文化が好きだったり、World Music を好きになる素地がここから育成されてきたんだな、と改めて気づかされる。入口としての Exotica も悪くない。
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Exotica の元祖が Duke Ellington じゃないか?というのは目からウロコだったが、そう考えていくと、Dizzy Gillespie / A Night in Tunisia もそうだ。Art Blakey の African Percussion モノもかなり Exotica くさい。
渡辺貞夫の初期 Africa モノも曲には Africa 要素ゼロだし、考えてみるとたくさんある。
Sun Ra はもとより、Alice Coltrane や Pharoah Sanders の Egypt/Africa モノ、Spiritual Jazz 方面にも胡散臭い Exotica があるなあ。
なかなか奥が深いので、いずれもう少し掘り下げる必要がありそう。
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