2022年4月14日木曜日

Sonny Clark/THE ART OF THE TRIO - 欧州ブート屋のゲリラ商法

★Twitter 2021/02/21より転載+加筆修正★

Sonny Clark  / THE ART OF THE TRIO [Blue Note+Time → Phono <Sp>] rec.1957-60, rel.2015

ついでに、Sonny Clark の Blue Note & Time の Trio 作全部を 4in2 にしたアルバムを紹介しておこう。

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もちろんバラで全部持ってるのだが、なぜ買ったかというと、デザインがいいから。

実はこれ、1980年にキングから出た THE ART OF THE TRIO のタイトル/デザインをほとんどそのままパクったもの。もちろんこのアナログ盤も出たときにすぐ買った ( 東芝の別デザインのCDも買ってるし、何回買うんだ? )。

Sonny Clark / THE ART OF THE TRIO [Blue Note (キング)] rec.1958, rel.1980

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Phono 盤はキング盤の内容を包括するものだが、このタイトル/デザインが捨てられたままになってるのは惜しいと考えたのだろう。卓見。

しかし、残念ながら Phono は Spain の bootleg 屋さん。デザイン無断使用に違いない。

Bootleg 屋さんなので、Blue Note にも無断で出したものだろう。でも、Sonny Clark の音源はすでに public domain になってるのかな?その辺よくわからん。しかし痒いところに手が届くいい企画だ。

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Phono は、Paul Desmond の Artist House 盤、前に紹介した Earl Bostic の2枚、Johnny Hodges – Wild Bill Davis の Verve 盤なども復刻している。

Andorra の Lone Hill Jazz は、たぶん Phono の別名か別働部隊じゃないかな。全く同じ内容・package で出してる。

版元が再発せずにいる希少盤をサラッと侵食してしまうフットワークの軽いレーベルだ。

かと思うと、Wynton Kelly 3 の1965+67年の未発表 Live を発掘してくるなど、なかなか侮れない。

Wynton Kelly Trio / UNISSUED IN BOSTON [Phono <Sp>] rec.1965+67, rel.2017

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とまあ、こういう bootleg の魑魅魍魎世界もなかなかおもしろいのだが、沼が深すぎてあまり深入りしたくない。

それでも、おもしろそうな発掘音源が出てくるのがたいてい booleg だから困るんだよなあ。Bootleg が後々公式盤に格上げされるケースもあるし・・・( Mingus の ANTIBES みたいに )。

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