2022年3月5日土曜日

Abdullah Ibrahim/DUKE’S MEMORIES - Ellington Tribute の意欲作

★Twitter 2020/10/19より転載+加筆修正★

Abdullah Ibrahim a.k.a. Dollar Brand / DUKE'S MEMORIES [String <Fr>] rec.1981, rel.1986

9曲中5曲が Ellington の曲。Ibrahim は Duke オマージュが何枚かあったと思うが、これもなかなかいい。

相棒は当時のレギュラー、なごみのアルト Carlos Ward (as,ss,fl)。Ds も当時のレギュラー。b は臨時雇いかな。A1-4 がスタジオ録音、B1-5 が Berlin Live。Live で Ibrahimは el. grand pianoを弾く。

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オリジナル曲は当時の他のアルバムと重複しており、手慣れた演奏。The Wedding はIbrahim の代表曲でもあるが、賛歌形式で、結婚式だけでなく、校歌や国歌にも使えそう。Ward のアッサリ・トーンはいつ聴いてもなごむ。大好きだ。

The Wedding

Ellington パートでは、Star Crossed Lovers が傑作。Ward はいつもよりビブラートをちょっと増やして、Hodges にオマージュを捧げる。まあ、作曲者も演奏者も天才だね。Virgin Jungle とか Way Way Back などマイナー曲を見つけてくるところもなかなか渋い。

Star Crossed Lovers

In A Sentimental Mood は Ibrahim の solo。これが、あのおなじみのメロディーは一度も現れず、コード進行を借りただけの別の曲になっている。驚き。意欲的な演奏だ。

In a Sentimental Mood

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1980年前後の Ibrahim Band はどれを聴いても絶好調。マイナー盤だが、これもハイレベル。見つけたら入手して損はない。こういうのに当たるとうれしいよね。

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