2022年3月4日金曜日

追悼 近藤等則 + Derek Bailey/DUO & TRIO IMPROVISATION

★Twitter 2020/10/19+21より転載+加筆修正★


Trumpeterの近藤等則さんが亡くなった。

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1970~80年代には、間章氏と共に Free Improvisation 界の大物を日本に呼んでくれた。近藤さんがいなければ、Drek Bailey も Milford Graves も Peter Brotzmann も ICP Orch も聴くことはなかったかも。感謝。

1982年 ICP Orch 来日時、これに加わった近藤さんは、ボール紙かなんかで作ったでっかいメガホンをtpにくっつけてたっけ。「面白ければ何やってもいい」というのを教わった。また、そのメガホンを客に逆に向け、一人一人の即興の叫びを聞いてくれてもいた。

1983年に一転 funk を取り入れた band を始めて驚かされたが、1984夏、不忍池では、少年がステージ前で踊りだしていたが、それでバンドも一層乗りが激しくなっていた。音楽でなくても即興で会話できるのだ。

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手元には今は近藤さんのアルバムは残念ながらない。これで追悼しよう。

Derek Bailey / DUO & TRIO IMPROVISATION [Kitty] rec./rel.1978 → [DIW] re-is.1992

これは Bailey 初来日時の録音。近藤等則 (tp,alto-horn)、阿部薫 (as)、高木元輝 (ss,as,ts)、吉沢元治 (b)、土取利行 (ds,perc) らが、交代で Bailey と対峙する、という果し合いのような session。

Bailey と会話、あるいはついて行こうとする日本勢から、Bailey がどんどん逃げていく。というか、全然動じない。日本勢はその周りをぐるぐる回る羽目になる、という禅問答のような session。

近藤さんは2、5、6曲目に登場。2曲目はBaileyと1対1の果し合い。両者勝手に好きなことができている感じで、成功した曲だと思う。わずか2分半なのが惜しまれる (カットされてるような感もある)。

5、6曲目は、不思議なことに Bailey が入らない 近藤-高木 duo。5曲目は二人とも Roland Kirk のように複数の楽器をくわえての即興演奏。会話のある即興だ。6曲目は高木主導で、近藤さんはそれに修飾していくような形を取る。ど Free なんだけどこれは Jazz だ。

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Kaoru Abe / Motoharu Yoshizawa / Toshinori Kondo / Derek Bailey - Aida's Call

これは、同時期に、近藤+阿部+吉沢+Bailey でのLive。Baileyのハウリングに乗せて、朗々と吹きまくる近藤さんがおもしろい。

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どんなシチュエーションでも、近藤さんの tp には表情がある。芸風としては Lester Bowie に近いかもしれない。近藤さんは AACM 勢と絡むことはなかったと思うが、もし絡んだらどうなったろうか?興味ある。あらためてご冥福をお祈りいたします。

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西新宿の Vintage Vinyl 屋さん hal's さんのDiary

(上記日付まで要スクロール)

で語られている、近藤等則のエピソードがケタ外れにすごい!無記名なら「ホラだろ、これ」と思うような痛快話が続々。

聞き書きでいいから、これは数ページにまとめて残すべきでしょ。ぜひ紙で。ついでに、hal'sさんのDiaryは他も面白い話ばかりなので、こちらもぜひ一冊に。絶対買う。

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