★Twitter 2020/11/12-13より転載+加筆修正★
Nubya Garcia / NUBYA'S 5IVE [Jazz Re:freshed <UK>(P-Vine)] rel.2017
Nubya Garcia は UK の女性 saxophonist。父が Trinidad Tobago 出身、母が Guyana 出身、と南米の血筋の人。今はJazzの人だが、いずれそっちの色も出してくるだろうから、World Music 的にも楽しみな人だ。YouTube では Reggae もやってた。
------------------------------------------------------------
Nubya's 5ive というのは、グループ名なのか、それとも5曲 (+別takes ) やってる、という意味なのかわかんないけど、1曲に tp が入る他は、ts の one horn だし、McCoy Tynerの曲を除き、作曲はすべて Nubya だし、彼女のリーダー作で間違いない。
Ts の音色・フレーズは Chico Freeman そっくり (今時!)。かなり聴きこんでいるはず。また、Contemplation では David Murray の色も出ている。Hold で、Tuba なんか入れているところを見ると、Arthur Blythe や Henry Thredgill も好きなのに違いない。
これは当時の話で、今はまた音色が変わってきている。
------------------------------------------------------------
Red Sun なんかは George Coleman あたりがやりそうな爽快な mode 曲。それを Chico Freeman が吹いているような倒錯感もあって面白い。というわけで、この人・このアルバムからは何やら1970年代後半の匂いがプンプンする。親の趣味がかなり影響しているとみた。
Nubya Garcia - Red Sun [Audio] (5 of 6)
思い出した。この曲、Wayne Shorter の Yes or No に似てるんだ。Shorter Music を、本人以外が生真面目にやってもつまんないだけ、というのは1980年代に実証済みなので、こういう風に自分で消化してから演奏する方向性は正しい。
------------------------------------------------------------
他人の曲も、McCoy Tyner の名曲 Contemplation ( REAL McCOY 収録 ) だし、かなりガチンコ・ジャズ趣味の人だ。新しい面はあまり感じないけど、今時その辺の Jazz に正面から取り組む人はちょっと珍しい。オッサンでも聴ける、というか、むしろオッサン向きのハードな内容だ。
Nubya Garcia – Contemplation
欲を言えば、ちょっと端正すぎるかな。70年代の色が強い、と言っても free には行かないので、きれいにまとまってる。みんなもうメチャクチャうまいので、そうなるよね。
しかしもっと馬鹿もやってほしい。今のJazzに一番足りないのは「馬鹿」だと思ってるので。
2曲 (+別takes) ではtwin dsにしてあるのもおもしろい。Moses Boyd は Elvin ドシャバシャ系でうるさいと感じるかもしれないが、馬鹿もできそうで期待。圧もかなりあるし。全体に非常に好みなので、新作の SOURCE も聴いてみる気になったぞ。
Nubya Garcia - Hold [Audio] (3 of 6)
------------------------------------------------------------
Moses Boyd はとっくに solo album を出しており、いろんなことやってて評価も高いんだな。これもそのうち入手してみよう。新しいものを知るのは喜びである。
と思って YouTube 拾い見したら、こいつメチャクチャうめー!スゲー!Tony Williams の若い時みたい。いろんなことできて、アルバム・コンセプトも面白そうだし、少し追っかけてみよう。
Moses Boyd's Exodus - Boiler Room In Stereo
後半 Nubya も bcl で参加するが、solo はない。
0 件のコメント:
コメントを投稿