2022年3月3日木曜日

David Murray/SOLO LIVE [Cecma] – 極めつけの名盤!

★Twitter 2020/10/15より転載+加筆修正★

David Murray / SOLO LIVE [Cecma<It>] rec./rel.1980, re-is.1997
Swiss Nyon での solo live+3曲だけ NYC で studio 録音。

Murray の作品はもう食傷気味なくらいたくさんあるが、今でもこれが improvisor としての最高傑作だと思っている。

元はLP2枚だったが、CD化で2in1。まさかこんなマイナー盤がCDになってるとは思わなかったので、見つけたときはびっくりした。CD jacket はVol.2のをアレンジして使っているが、LP版の方がカッコイイ。

これはVol.1

これはVol.2

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1980年頃は、Loft Jazz ブームも終わり free 系 musicians は次の展開をいろいろ模索していた。その中、Murray は自分の band ( 3、4、5、8、Big Band ) はもとより、World Saxophone Quartet の結成、Jack DeJohnette に呼ばれたり、J.B.Ulmer と一緒にやったりと、多角的な活動をはじめ、free jazz 界以外にも知られるようになる。

Chico Freeman 失速後、代わって Kip Hanrahan に呼ばれ、その後長く付き合いが続いたのも重要だった。

この人とにかく人づきあいがいい。ベテランからの受けもいいし、若手の面倒見もいい、という。やんちゃな舎弟 James Carter も、Murray と Hamiet Bluiett の前では言うことをよく聞く。制作側にも信頼されてるんだろう、アルバムはとにかくいろんなレーベルから山のように出る。

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Solo album に戻ると、音がフルで鳴っていて圧倒される。Murray の live は行ったことがないので、一度生で聴いてみたい音。構成力もあり、単調な咆哮の連続に陥らないので、全く退屈しない。最近完全 solo album はないけど ( liveでは結構やってる )、円熟したMurray の完全 solo も聴いてみたい。

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と思ったら、YouTube に2011年のsoloがありました。Billy Bang 追悼曲らしい。

For Billy Bang David Murray solo @ Aaron Davis Hall for the Revolution Book Library Event

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Murray の solo albums はこの他、1978年に1回の録音を Horo、Palm、Cadillac に3枚分散収録した session があるが、CD化されていない。今なら3in2で行けると思うので、是非復刻してほしい。

のちにこれら3枚をreviewしてます。

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