2022年3月31日木曜日

Akira Ifukube 100 – USA 伊福部昭マニアの底力を見せつけた剛腕コンサート

★Twitter 2021/01/05-06より転載+加筆修正★

Ifukube Concert Part 1 of 2

Ifukube Concert Part 2 of 2

これはスゴイ!2014/07/12、Chicago で開催された G-FEST ( 日本特撮映画マニアのConvention ) XXI での Event 「伊福部昭・生誕100周年記念 Concert = Akira Ifukube 100: A Legacy Of Monster Music Concert」 の動画。約2時間たっぷりゴジラ映画音楽。

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2014年には日本でも「伊福部昭 生誕百年紀」と題した Concerts が3回にわたって開催され、いずれもCDになってる。しかしそちらは怪獣映画以外の映画音楽も含んでいた。

こちらはさすが特撮オタクの Convention だ。上記動画でのレパートリーはすべてゴジラ映画から。USAのオタクのやることはスゴイ。資金は Crowd Funding で集めたそうな。伊福部 Music をこれから聴いてみたい、という人にもお薦めだ。

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前半は、1954年の第一作から1960~70年代の作品。後半は1990年代の作品。90年代の作品でもまだ伊福部音楽が使われていたとは知らなかったよ。

指揮は John DeSentis、演奏は有志による臨時編成らしき The Ifukube 100 Orchestra ( 50人編成 )。ちゃんとプロを集めているところがスゴイ。みな一流 musicians だと思う。まあプロじゃなきゃ、あの score の演奏は無理だけど。

Symphony だが打楽器の役割が大きい。Piano の使い方も凶悪。あの「ガーン」の連発で恐怖を感じるほど。銅鑼鳴りまくり。Contrabass の bowing、tuba、b-tb、contrab-clなど、重低音楽器を強化しているのも伊福部音楽の特徴だが、それもしっかり再現されている。

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もう特撮オタクしかいない観客は超熱狂。そりゃそうだ。こんな event、日本でもない。終演時の指揮者 DeSentis の「やり切った!」顔も素晴らしい。企画、資金集め、score 集め、そして指揮と八面六臂の活躍だったのだから当然だ。

しかし、あらためて聴いてみると、俺らは子供のころから、こんな avangarde な音楽をに日常的に聴かされていたのか!と愕然とする。聴かされていてよかった、とも思う。

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この concert、関係者+出資者向け配布用に2枚組CDがあるらしい。曲名などはこちらを参照のこと。

The Ifukube 100 Orchestra & John DeSentis conductor/IFUKUBE 100 : A LEGACY OF MONSTER MUSIC [Montaro] rec.2014, rel.205

わずかな数だが市販もされているよう。しかしこれ、日米 Amazon では全然ひっかかってこない。版元から直に買うしかなさそうだが、この Montaro Records というのも活動してるんだかなんだか、よくわからないところ。入手は結構大変そう。

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ハンディビデオで撮った YouTube の音質も意外に悪くないが、公式録音をCDでほしいなあ。これは日本でもかなり売れると思うので、どこか手を差し伸べてやってください。

G-FEST XXI の Schedule はこちらにまだ残ってる。この concert は20:30~23:00で開催。このあと同じ場所で「ゴジラ対キングギドラ」の上映。たぶん全員そのまま残ったはずw。

大怪獣 G-FAN ONLINE > G-FEST XXI > Schedule

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このあと、指揮の John DeSentis や AKIRAIFUKUBE.org の主宰者 Erik Homenick とのやり取りが発生し、なかなか楽しかったです。

Homenick 氏は、Ifukube 100 Concert で二番目に出てきた着物の人。Bravo!

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