★Twitter 2020/10/27より転載＋加筆修正★
Thelonious Monk / LIVE IN NEW YORK VOL.1&2 [Thelonious] rec.1958+63, rel.2002
Nica さん ('58) と奥さん Nellie さん ('63) が録音したライブ・テープを、息子 T.S.Monk が自己のレーベルから2枚組で音盤化したもの。プレス数が少ないので、けっこう希少品。どちらも Charlie Rouse 時代なので、あまり興味を持たれないのは残念。
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Vol.1 は、1958年の Five Spot Live。Johnny Griffin が抜け、Sonny Rollins が2週間トラを務めた後、Rouse が加わった初ライブあるいは2日目の録音。こちらは、Explore から2007年にバラで再発されている。
その辺の話は、
で書いた。また、その録音日については、
で補足しておいた。
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今回はこの音盤でしか聴けないVol.2のお話。
録音日は1963年としかクレジットされていないが、例のロビン・ケリー本p.499を見れば、1963/4月中～下旬であることがわかる。来日直前である。John Ore が抜けて、Butch Warren は試用期間中。なお、Robin D.G. Kelly は本盤の liner notes も書いており、その辺の事情も詳しく解明されている。
Birdland Live の2ステージ分が収録されている。
内容はというと、Columbia から MONK'S DREAM を出したばかりなので、全員が絶好調。何も言うことはない。加入したばかりの Warren も堂々としたもの。Live だと Frankie Dunlop の drumming の派手さが一層目立つ。満足。
録音状態はそれほど悪くないが、客席からテレコで録っているのでオフ気味。客席のガヤガヤも気になる。会話が丸聞こえなので、プライバシー面の問題で再発されることはなさそう。Explore から再発された Vol.1 が回収されたり、Vol.2 が Explore からは出なかったのは、たぶんその辺。
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なお、1963/2 とされる Birdland からは、以下の bootleg ( 有名な Boris Rose’s bootleg の一つ ) が出ているが、前掲盤とは収録曲が違っており、別ソース ( air check ) のようだ。
Thelonious Monk／SPASTIC ＆ PERSONAL [Alto] rec.1963, rel.unknown (1970’s?)
Thelonious Monk at Birdland N.Y. Febr.1963
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Rouse 入り時代には興味ない、という人も多いだろうが、Columbia 時代初期はみな溌剌としていてレベルが高いので、手に入れて損はない。まして、より貴重な1958年の Five Spot Live ( こちらもRouseだが ) も一緒なのだから、見つけたら絶対に逃すな！です。めったに見ないブツですが。
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